睡眠時無呼吸症候群について
工藤内科クリニックでは睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を実施しており、定期的に通院されている患者様が多数おられます。
日本では成人の約3~7%(おおよそ500万人)が睡眠時無呼吸症候群を有すると推定されているものの、その内で適切に治療を受けている方はせいぜい1割程度といわれております。
睡眠時無呼吸症候群は、治療によって症状・体調が劇的に改善することの多い病気です。
ご自宅での睡眠時無呼吸検査(簡易検査機)をご案内可能ですので、
- 日中の眠気や集中力が持続しない
- 睡眠中にいびきをかく(いびきをかく方の約7割に睡眠時無呼吸症候群がみられます)
- 息が止まっていると家族から指摘を受けた
- 睡眠時無呼吸症候群ではないか心配
など、心当たりのある方はお問い合わせ・ご相談いただけますと幸いです。
なお詳細な検査として終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)の実施もご自宅でご案内可能です。
さて、なぜ睡眠時無呼吸症候群を記事に取り上げたか、少し怖いお話が続きます。
睡眠時無呼吸症候群のため睡眠の質が低下すると、
- 日中の眠気に困る
- 集中力が低下する
といった、寝不足の症状に関心が向きがちです。
しかし「寝不足かな」と睡眠時間を多く確保しようにも、睡眠の質が低下しているため熟眠感は得られず、身体は休まりません。
そうこうしている内、知らず知らず睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧症・心房細動・冠動脈疾患・心不全・脳卒中・認知機能低下・2型糖尿病・脂質異常症などの合併症発症リスクが高まります。
重症の場合は生命予後にも関わり、無治療で放置されると約9年で40%の方が心血管障害などで死亡するとの報告もございます。※ただし適切に治療介入することで生存率の改善が見込まれます。
また個人に留まる健康リスク以外で、居眠り運転事故や労働災害を引き起こすリスクが高まります。
加害者となって取り返しのつかない大きな損失を招いてしまうなど、社会的影響にも関わる恐ろしい病気です。
「たかだかいびき程度・・・」と考えられがちですが、安易に見過ごさず、ご相談されてみてはいかがでしょうか。
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