帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
帯状疱疹の大まかな特徴として、
- 日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが既に体内に潜んでいる。
- 50歳を過ぎると帯状疱疹の発症が増え始め、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症する。
- 高血圧症・糖尿病・腎不全など基礎疾患のある方は、帯状疱疹の発症リスクが高い。
- 帯状疱疹の合併症として、皮膚症状を治療した後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」がある。
- 「帯状疱疹後神経痛(PHN)」は睡眠に支障を来す・集中力が低下する・意欲を喪失するなど、生活の質を大きく低下させる。
などが知られております。
帯状疱疹は、身近に潜む恐ろしい病気です。
しかし帯状疱疹やその合併症は、帯状疱疹ワクチンによって予防することができます。
そして2025年度より帯状疱疹ワクチン(生ワクチン・不活化ワクチン)が定期接種の対象となりました。
工藤内科クリニックでは、不活化ワクチン「シングリックス」の接種が可能です。
普段の受診時やお電話(046-865-1212)・Web問い合わせフォームよりご予約・ご相談できますので、ご検討いただけますと幸いです。
帯状疱疹を記事に取り上げた理由の一つとして、
連日、特に不活化ワクチン「シングリックス」について多くお問い合わせをいただいております。
よくあるご質問など、帯状疱疹ワクチンの定期接種に関する情報を簡単にまとめました。
- 定期接種の基本的対象者※は「65歳を迎える方」で、費用の一部が公費負担されます。
- 定期接種の対象者には、横須賀市より「接種券」が発送されております。
- 定期接種による公費負担を受けられるのは生涯に一度だけです。逃した場合は自費接種となります。
- 不活化ワクチン「シングリックス」は合計2回の接種が必要です。2か月以上の間隔をあけて2回筋肉内に接種いたします。
- 公費負担により、横須賀市での不活化ワクチン「シングリックス」定期接種費用(自己負担額)は7,000円/回と設定されております。
なお「シングリックス」の定期接種費用(自己負担額)は自治体により差が大きく、例えば横浜市10,000円/回、鎌倉市・逗子市7,000円/回、藤沢市11,800円/回、葉山町14,000円/回と設定されております。
さて「シングリックス」は、2ヶ月以上の間隔をあけて合計2回の接種が必要です。
一方、横須賀市をはじめとした多くの自治体は、2025年度の帯状疱疹予防ワクチン接種期間を2026年3月31日までと設定しております。
- 2ヶ月位以上の間隔をあけて合計2回の接種が必要
- 2回目の接種を2026年3月31日(公費負担期限日)までに受ける
このためには、1回目の接種を2026年1月31日までに受ける必要がございます。
ただし年度末に駆け込みでの接種が相次ぐ場合、同様の状況が全国で発生してしまうとワクチンの流通に制限がかかり、出荷調整などが発生するかもしれません。
なにかと慌ただしい年末年始、冬季感染症による体調不良、そして帯状疱疹の流行時期(冬から春にかけてです)を前に、2025年内での接種開始をお勧めいたします。
また工藤内科クリニックでは「シングリックス」の自費接種にも対応しております。
自費接種の対象は50歳以上の方で、接種費用として22,000円/回を頂戴しております。
帯状疱疹は身近に潜む恐ろしい病気ですが、適切にワクチンを接種すれば十分予防可能です。
帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めいたします。
※2025年度から2029年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方も対象となります。
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